ふるさと納税を始めてみたものの、
- 「ワンストップ特例ってなに?」
- 「確定申告しなくていいって本当?」
- 「書類が難しそうで不安…」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、条件を満たしていれば、ワンストップ特例申請を使うだけで確定申告は不要になります。
この記事では、ふるさと納税初心者の方でも迷わないように、
- ワンストップ特例申請の仕組み
- 申請できる人の条件
- 具体的なやり方
- 失敗しやすい注意点
まで、実際の申請の際に困りそうな点についてやさしく丁寧に解説していきます。
※ワンストップ特例申請の期限は翌年1月10日です!それまでに絶対に終わらせましょう!
ワンストップ特例申請とは?
ワンストップ特例申請とは、ふるさと納税の寄附金控除を「確定申告なし」で受けられる制度です。
本来、ふるさと納税で税金の控除を受けるには「確定申告」が必要ですが、
次の条件を満たしていれば、「書類を1枚提出するだけ」もしくは「オンラインで申請するだけ」で完結します。
ワンストップ特例申請が使える人の条件
以下すべてに当てはまる人が対象です。
- 給与所得者(会社員・公務員など)
- もともと確定申告をする必要がない
- 1年間の寄附先が 5自治体以内
※6自治体以上に寄附した場合は、金額に関係なく確定申告が必要になります。
ワンストップ特例申請の仕組み(ざっくり解説)
通常の流れはこうなります。
- ふるさと納税で寄附
- 各自治体から「ワンストップ特例申請書」が届く
- 必要書類を添えて自治体に返送 or オンラインで申請
- 翌年の住民税から自動で控除される
確定申告は一切不要。この手軽さが最大のメリットです。
ワンストップ特例申請のやり方
申請は寄付した自治体への「書類の郵送」と、専用ページからの「オンライン申請」の2種類から選べます。
ここではその両方を解説していきます。
書類郵送による申請方法
① ふるさと納税サイトから寄附
楽天ふるさと納税、さとふる、ふるなびなど、どのサイトでも利用可能です。
寄附時に
✅「ワンストップ特例申請を希望する」
にチェックを入れるのを忘れないようにしましょう。
② 申請書が自治体から届く
寄附後、1〜2週間ほどで以下の書類が届きます。
- ワンストップ特例申請書
- 寄附金受領証明書
- 返送用封筒
- 申請書の書き方
③ 必要書類を準備する
基本的に必要なのはこの2つだけです。
- マイナンバーカード
または - 通知カード+本人確認書類(免許証など)
④ 申請書を記入・必要書類のコピーを添付して返送
自治体から届く申請書には下記写真の黒塗りのところが記載されています。
表面に必要事項を記入し、裏面に準備した必要書類のコピーを貼り付けます。

詳しい書き方は自治体から送付される下記書類を確認してみてください。

返送には自治体から送付された書類の中にA4サイズで下記書類が入っているため、手順通りに折りりたたんで、封筒にして使います。


申請書は寄付するときに使用したふるさと納税サイトや総務省のホームページからダウンロードすることもできます。
見た目は少し違いますが、書くべきところは同じです!
返送封筒作る際に、最後に必要書類がちゃんと入っていることを確認してくださいね!
ポストに入れたら申請は完了です!
オンラインによる申請
前提として、オンライン申請にはマイナンバーカードが必要です。
申請はスマートフォンとパソコンのどちらでもできますが、マイナンバーカードのICチップを読み取る必要があるため、スマートフォンをおすすめします。
① 自治体がオンライン申請を受け付けているかの確認
申請サイトである「自治体マイページ」を開いて、自分が申請したい自治体がオンライン申請を受け付けているかを確認します。
受け付けていない場合は、書類での申請になります。

② 申請サイトにログイン・アカウント登録・事前準備
自治体マイページの右上にある「ログイン」からログイン画面に移ります。
ログイン画面②の「アカウント新規登録」からアカウント登録(③)します。
アカウント登録完了すると④画面に移るので、「今すぐオンラインワンストップ申請を始める」を押します。
続いて⑤の画面に記載してあるものを準備します。準備するのは次の3つです。
- マイナンバーカード
- マイナンバーカードを作るときに設定した暗証番号
- マイナンバーカードを作るときに設定した署名用電子証明証


今すぐにしない人は、後でログインすればまた④の画面が出てくるので心配しないでください!
③ 申請開始!
事前準備が終わったら、⑤から次へ進みます。
⑥の申請対象を選ぶ項目があるので、申請したい自治体の□をタップして✓を入れて、「選択した寄付のワンストップ申請を始める」を押します。
⑦からマイナンバーカードの読み取りになります。「マイナンバーカードを読み取る」を押して⑧の画面に移ります。
⑧の画面で「マイナンバーカードを作るときに設定した暗証番号(数字4桁)」を入力します。「次へ」を押すとマイナンバーカードをかざすように指示が出るので、スマートフォンをかざして読み取ります。
読み取りが完了すると⑨の画面に自動的に移動します。

⑨の画面にミス等がなければ、下にスクロールしていき、⑩の注意事項すべてを読んで✓を入れます。✓し終わったら次へ進みます。
⑪画面で申請内容を再度確認し、問題なかったら次へ進み、⑫で再度マイナンバーカードを読み取ります。
今回の読み取り時に、⑬画面で入力が必要になるのは「マイナンバーカードを作るときに設定した署名用電子証明証」になりま。画面⑧の暗証番号と間違えないようにしましょう。
署名用電子証明書を入力し、「次へ」からマイナンバーカードを読み取ると、申請完了⑭になります。


申請状況は自治体マイページにログインすればホーム画面で確認できます!
④ 翌年の住民税から控除される
申請が受理されれば、自動的に翌年6月以降の住民税が安くなります。
「税金が戻ってくる」わけではなく、「住民税が減る」という仕組みです。
申請期限はいつまで?
翌年の1月10日必着です。
例: 2025年中に寄附した分 → 2026年1月10日必着
1日でも遅れると確定申告が必要になるので、年末ギリギリの寄附は要注意です。
「消印有効」ではなく「必着」の自治体が多いので注意!
ワンストップ特例申請のよくある失敗例
✅ 寄附先が6自治体以上になっていた
→ 強制的に「確定申告」になります。
✅ 申請書を返送し忘れた
→ 控除されません(確定申告すれば復活可能)
✅ 引っ越し後の住所変更をしていない
→ 申請が無効になる場合があります
(※引っ越した場合は「変更届」が必要)
ワンストップ特例申請と確定申告の違い
| 項目 | ワンストップ特例 | 確定申告 |
|---|---|---|
| 控除方法 | 住民税から控除 | 所得税+住民税 |
| 寄附先 | 5自治体まで | 制限なし |
| 会社員 | 利用可能 | 利用可能 |
| 期限 | 翌年1月10日必着 | 翌年3月15日頃まで |

個人的には確定申告が面倒に感じてしまうので、圧倒的にワンストップ特例派です
注意点:こんな時はどうなる?(Q&A)
Q. 引っ越して住所が変わった!
A. 1月1日時点の住所(住民票がある場所)で申請する必要があります。申請後に引っ越した場合は「変更届」の提出が必要です。
Q. 結局、医療費控除で確定申告することになった
A. ワンストップ特例は無効になります! 確定申告をする際は、ふるさと納税分も改めて申告書に記入する必要があります(これを忘れると控除されません)。
まとめ|ワンストップ特例申請は初心者こそ使うべき!
ワンストップ特例申請は、
✅ 確定申告が不要
✅ 簡単な書類1枚で完了 or オンラインで完結
✅ 会社員ならほぼ全員使える
という、初心者に最も優しい制度です。

何度もしつこいですが、ワンストップ特例申請の期限は翌年1月10日です!それまでに絶対に終わらせましょう!
早めの手続きでスッキリしよう!
年末は郵便が混み合うので、届いたらすぐ(あるいはスマホで今すぐ)済ませましょう。
手続きを終えてこそ、真の「ふるさと納税の達人」です!
ふるさと納税をやるなら、
「ワンストップ特例+5自治体以内」を意識するだけで、かなりラクに節税ができます。


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